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なぜ「意見がある人は言ってね」と振ると、全員がスマホより真剣に下を向いちゃうのか?

  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分
なぜ「意見がある人は言ってね」と振ると、全員がスマホより真剣に下を向いちゃうのか?

「会社の未来のために、現場のリアルな意見が聞きたいな」 そう思って、会議の最後に「何か意見や質問がある人は、遠慮なく何でもぶつけてみて!」と、満面の笑みで問いかける。

……その瞬間、会議室を支配する、あの一切の物音が消え去る「謎の静寂」。 さっきまで熱心にメモを取っていたはずの社員たちが、一斉にプロの棋士ばりの深い前傾姿勢をとり、机の一点を見つめ始める。あの、誰一人として社長と目を合わせようとしない「絶対に視線を合わせてはいけないゲーム」が始まって、心の中で「うちの社員は、どうしてこんなに主体性がないんだろう……」そうガッカリしている社長、ちょっと待ってください!彼らは意見がないのでも、やる気がないのでもないんです。ただ、全力で自分の身を守るための「サバイバル・モード」に突入しているだけなんです。

 

ここで、前回投稿の私の山手線話しを思い出してください。人はシートの端を取り合う。

なぜ人はこんなにも端っこを奪い合うのか。 それは、「自分のパーソナルスペースを侵されたくない(防衛本能)」とか、「知らない人に両脇を挟まれるストレスを避けたい」という、人間の無意識の欲求があるからです。片側だけでも「壁」に守られていたいんですね。

実は、あのシーンとお通夜のようになってしまった会議室の正体は、社員全員が「満員電車のど真ん中に、丸腰で立たされているような恐怖」を感じている状態なんです。


彼らの頭の中(インサイト)をそっと覗いてみると、こんな言葉にならない本音が隠されています。

彼らの頭の中(インサイト)

  • 「ここで的外れなことを言って、社長から『それ、もう検討したから』って一蹴されたら恥ずかしいな……」


  • 「下手に良いアイデアを出したら、そのまま自分が担当(=残業決定)になって、自分で自分の首を絞めるかも……」


  • 「同僚から『アイツ、社長にいい顔して意識高い系だな』って冷ややかに見られたら嫌だな……」


つまり、彼らは「意見を言うメリット」よりも、「否定される、負担が増える、浮いてしまう」というリスクの怖さが勝っているからこそ、防衛本能で下を向いているんです。

これって、社員の能力や性格のせいではなく、私たちが用意した空間の設計図の問題なんですよね。

チームビルディングの本質

チームビルディングの本質は、彼らに「もっと当事者意識を持て!」と根性論を強いることではありません。

メンバー全員が、「ここで何を言っても、絶対に否定されない」「自分の視点や強みが、チームの壁によって守られている」という【圧倒的な心の指定席(安心感)】を、リーダーが優しくデザインしてあげることです。

もし、どうしても現場の本音が引き出せないときは、「意見を言って」と迫るのを一度お休みしてみませんか? 代わりに、「今の話を聞いて、君ならではの現場の視点から見て、何か一つだけ『あれ?』って気になった違和感はある?」と、安心できる角度から、投げることをお勧めします。

 

あなたの会社の会議室は、社員が安心して自分の本音を乗せられる「居心地のいい端の席」になっていますか?

「うちの会議、ちょっとみんな緊張しすぎかも……」と気づいた方は、まずは彼らの「沈黙の裏にある、防衛本能」をのんびり観察することから始めてみませんか?

©︎ MIRAI+

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