「〇〇さんは、おとなしい人だから」「△△さんは、積極性がない人だから」などなど、よくチームの引継ぎ時に前任者から聞く言葉です。人は、あたかもその人のことをすべて理解しているようにラベルを貼りたがります。
自分もラベルを貼られていたと思うと、あまり気分はよくありません。どうして、そのようにするのでしょうか?
枠にはめて考える方が簡単だからですが、人には多面性があり、局面により表に出すものは違うので、チーム運営でも、人との付き合いにおいても、このラベル貼りは大事なことを見過ごすことに繋がります。
私の場合はどうしているかというと、「××さんは、こんな人ですから」という情報をくれる人がいたら、考えるステップは
① 本当か? とまずは疑う(勿論顔には出しません)
② 情報をくれた人にとってはそう見えるとことが多いのかと思う。
③ そういう一面もあるのかもしれない と心に留める
④ できるだけラベルを貼らずにその人を見る
簡単に枠にはめ、ラベルを貼ることができるほど、人間はそんなに単純なものではないことを理解することは大事だと思いますが、なかなか実行するのは難しいものがあります。
そこで、以下のポイントを心に留めて(気にしながら)、人と接することをお勧めします。
オープンマインドで接する:
先入観や既成概念にとらわれず(自分の頭に考えを置かない)、相手の多面性や個別の状況を理解しようとする姿勢を持ちましょう。
聴く:
相手の意見や感情に対してアクティブリスニングを行う。ただ話を聞くだけでなく、相手の言葉や表現から背景や意図を読み取る努力をすると、相手の視点や経験を理解し、多面性を認識することができます。
相手のニーズを尊重する:
人は局面や状況によって異なる側面を持っています。個別のニーズや要求を尊重し、柔軟に対応することが大切です。一律のアプローチではなく、個々の人に合わせた対応を心がけましょう。
人は違って当たり前意識:
チームや人間関係の中で、異なるバックグラウンドや意見を持つ人々を受け入れる姿勢を持ちましょう。異なる視点や経験から学ぶことで、より豊かな解決策やアイデアを生み出すことができます。
自分に意識を向ける:
いいか悪いかではなく、自分の思考や行動に対して振り返る。そうすると先入観やラベリングに気づき、自分発見や成長にもつながります。
これらのアプローチを通じて、少しでもラベルをはがした考え方を身につけることができます。多面性を認識し、個々の人の状況やニーズに敏感に対応することで、より良いチーム運営や人間関係を築くことができます。
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